18歳の春を迎えた1年前のことである。
…とゲームをPCで動かすことを知らないPC素人は性能・コスパ・見た目を考え、様々なレビューサイトを漁りまくり、amazonで価格を比較し、パーツを選定した。総額12万円近く(ディスプレイ込み)の自作PCは、見た目・コスパともに自分の期待にそうPCとして動作し続けた。
そして現在、1年前の個人的最高峰のPCに飽きて再びサイトを泳ぐ日々。
性能とロマンを求める馬鹿は再び自作PCのパーツ選びに時間を浪費するのであった!(現在進行形)
1年前に構築したPCとは?
1年前にPCを構築した目的は、「Aviutlの動画編集に使えるPCが欲しい」ただ一つであった。実は、このPCを製作する以前は格安のPentium搭載ノートPCを使っていた。Office系統は使えるため、普段使いなら全然いけるのだが、少し重い作業は難しい感じだった。 PentiumノートPCのスペックは以下の通り。
項目 | PentiumノートPC |
---|---|
CPU | Pentium 4450U(2.1GHz 2コア4スレッド) |
メモリ | 4GB DDR3L-1600 SODIMM |
SSD | Crucial CT275MX300SSD1(275GB SSD) |
GPU | HD 510 |
サイズ | 15.6インチ |
そして、様々なレビューを参考にして、2018末~2019春にかけてPCについて勉強をした。そして、出した結論は、
「CPUパワーがあり、GPUはほどほど、とにかく小さく見た目がいいやつ」
となった。ノートPCもよかったが、持ち運びに便利な13.3インチのゲーミングノートは存在しない(あってもとても高い)ため、デスクトップPCを自作することにした。旧デスクトップPCのスペックを以下の表に示す。ディスプレイを¥12,000で、OSはWindows10 homeを¥15,000で買った。
項目 | 旧デスクトップPC (小型重視) | 価格 |
---|---|---|
CPU&クーラー | Ryzen7 2700X | ¥28,780 |
メモリ | HyperX Predator DDR4 RGB 16GB(8GB×2) | ¥15,434 |
SSD | Kingston SSD 480GB | ¥5,496 |
マザボ | ROG STRIX B450-I GAMING (ASUS Mini-ITX) | ¥15,480 |
GPU | MSI Radeon RX-570 ARMOR 8GB | ¥15,834 |
電源 | Thermaltake Smart 600W-STANDARD | ¥4,335 |
ケース | RAIJINTEK METIS PLUSシリーズ キューブ黒 | ¥6,800 |
この構成を見たときに、大抵のPC自作勢は「バランスが悪い」という印象を受けるだろう。正直、当時の私もそう感じた。確かに、ゲーミングPC視点で見れば、電源やSSDは格安、GPUとメモリはそこそこ、CPUは高性能と明らかにバランスの悪い構成、そして冷却性能やメンテナンス性を無視した小型すぎるケースという組み合わせはあまりにもナンセンスといってもいいだろう。
しかし、「CPUをそこそこ使うアプリが動いて、見た目が良ければいい」と考えていたため、その時点では全く問題ないと考えていた。普段使いにも全く問題なく動作し、ゲームをしないため性能不足ということもなかった。小さなケースはCPUクーラーとメモリーとマザボのイルミネーションの効果でかなり豪華に光り、10万円で組んだPCとしてはとても満足のいくPCとなった。
既存のPCの問題点
しかし、デスクトップPCとして使っていく中で、不満点もいくつか出てきた。
1つ目と2つ目は、小さなPCの宿命だろう。この1年でこのPCの持ち運びを数回行ったため、小さなPCはこのデメリットを考えても大きな役割を果たしたと思っている。しかし、やはり使いにくかった。特に、AMD純正の高性能CPUクーラー Wraith Prism cooler のLED配線(忘れていた)をするためには、ナベねじをプラスドライバでくるくると回して上面パネルと側面パネルと下面パネルを全て取り外した後、とても狭い隙間に手を入れて、入るか入らないかの格闘をしなければならない。ちなみにこの作業は断念することになった。
せっかくメンテナンスを行うことが楽しみの自作PCのメンテナンスが面倒だと自作PCの半分くらいは損したような気もする。
3つ目は、高負荷時は Wraith Prism cooler がかなりうるさいのと、そもそも熱排出の効率があまりよくないことに原因があると考えられるため、ケースを変えるかクーラーを変えるかすれば改善しそうと考える。
4つ目は、最近挙がった問題点である。Ubuntu環境でも使い始めて、機械学習を始めたいと考えたときに、CUDAコアが搭載されているNVIDIAのGPUを持っていなかったため、JetsonNanoを使わざるを得なくなり、少し残念な思いをした。当時は特にゲームをするわけでもなく、コスパでRX570を選んでいたため、「あのとき、GTX1050tiを選んでおけばなぁ…」と思う羽目になった。
つまり、この1年で価値観が大きく変わったということだ。成長というべきなのかはわからないが、必要なものが変わったというのは紛れもない事実である。
これから組むPCの方針
これまでの経緯を踏まえて、必要なPCの要件を再定義しようと思う。当然、選定するときはそれ以外の要素も考慮して組むため、必ずしも決めた通りになるとは限らない。
項目 | 新デスクトップ(?) |
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CPU&マザーボード&メモリ&SSD | 据え置き(Ryzen4000番に期待) |
CPUクーラー | あまり音が出ないやつ(空冷) |
ケース | ミドルタワー |
GPU | NVIDIAの性能がいいやつ |
電源 | 500W以上のGOLD電源 |
次回に続く…