研究用のRaspberry Piのシステムの置き換えの検討用としてOdyssey Blue Mini PCを購入しました。スイッチサイエンスで購入できます。
IntelのノートPCスペックのCPUが搭載されているミニPCみたいです。青塗装と上面がアクリル板なのがどことなくおもちゃのような見た目です。中は見えなくてもいいのになぁ…
内容物はこのPC本体と説明書のみです。つまり、ACアダプタは別で購入する必要があります。私は、Jetson AGX Xavierで使っていたものをそのまま流用しました。
電源を入れると、Windows10 Enterpriseが起動しました。
Arduinoが最初からインストールされていました。もしかしなくてもこれは小・中学生用の教材の想定で作っているのかもしれません。青塗装なのも納得です。
Celeron J4105(4コア4スレッド)とメモリ8GBとSSD128GB(SATA)を搭載しています。
ベンチマーク結果
Windows10が搭載されているPCを開封したらすることは一つ…!ベンチマーク!!!どれくらいの性能が出るのかを(誰かがやってると思うけど)やってみます。
ちなみに、Raspberry Pi4との比較はcpu-monkeyのGeekbench5で比較されています。性能は倍みたいですね。(価格は3倍だけど…) Raspberry Pi 4 B (Broadcom BCM2711) vs. Intel Celeron J4105 - ベンチマークと技術データ
CPUのシングルコアもマルチコアも結構微妙…(組み込み向けに使う分にはかなり高性能な部類だと思うけど)ただし、Webブラウザの動作が重いとは感じなかったので、普段使いには問題ないと思います。
- CrystalDiskMark:ディスクの性能を調べるツール
結果を見ると、いわゆる普通のSATA-SSDですね。CPUが足を引っ張っていないことを確認できて安心です。
簡単な総評
普段使いでは微妙(?)、組み込み向けではそこそこ優秀といったところじゃないですかね(?)。外部ベンチマークの結果ではRaspi4の倍の性能があるみたいなので、特に実環境において追加検証することはなさそうです。
Ubuntu18のインストール方法は普通のノートPCと同じでした。普通にBIOSが立ち上がります。この点はJetsonやRaspiと違って融通が利くところといえるでしょう。
Ubuntuインストール後はROS2 dashingをインストールしました。本当に普通のノートPCと同じくらいの使用感なので、シミュレーションを動かさない限りは普通に使えます。Raspberry Pi4だってVelodyneがRviz上で動くのだから。
ちゃんと動いている。 pic.twitter.com/mo48QN4bzZ
— Ar-Ray (@Ray255Ar) 2020年11月5日