はじめに
この記事では、2021年の技育展(読み:ぎいくてん)で登壇したことを自分視点と作品視点でつづっているものです。特に技術関連の解説をするわけではないです。
ちなみに、私は参加賞を受賞しました。いやーみんなしゅごい。技育展参加された方々、運営およびサポーター(スポンサー)企業の皆様、このような機会をご提供してくださりありがとうございます。この機会を無駄にすることなく頑張っていきたいです。
目次
技育展とは
技育展とは、アウトプットの促進を目的としたエンジニアを目指す学生のためのピッチコンテストです。(技育展サイトより)
技育展では大学生を中心に何かしらのサービスやものづくりをもとにプレゼンテーションを行い、そのプレゼンテーションとスライド展示で審査を行うそうです。大学生(23・24卒)が大半ですが、大学院生や高校生、最年少では小学生(?)も参加されているとのこと。
この技育展は今年で2回目で、今年の賞金総額は550万円で各分野の最優秀賞は30万円!かなりスケールの大きいコンテストですね。登壇作品は技育展以外で開発・製作したものを持ち込んでもOKとのことでした。
そのせいか、あまりにもクオリティの高すぎる作品が乱立しどの部門でもレベルの高い発表になっていました… コワイ
rclsharkとは&開催前の完成度
rclsharkはもともと研究用アシストツールを第42回ROSJP向けにパッケージ化したものです。
rclsharkはリモートマシンへのSSHログインの際に必要なローカルアドレスを簡単に発見するツールで、アプリケーションとしてインストール後に起動することでディスプレイを接続することなくIPアドレス発見→SSH接続といった流れを実現することが出来ます。
ロボット開発ではモニタを搭載しない場合がほとんどですが、ネットワーク環境変更時やそもそも初めから環境構築したときにIPアドレスが分からない…ということがありますが、rclsharkを使用することでその問題を解決できると考えています。
ただしこのままではarpコマンドとそれほど変わらないように見えたのでCPU温度などのデータ閲覧もできるようにしています。
CPU温度やCPU使用率を一括でモニタリングすることもできます。
システム模式図は以下の通りです(スライドのスクショ)
ちなみに、私の発表はこちらから見ることができます(ROSJP #43)
この時点で以下のものが完成していました。
- rclsharkとcomputer_msgs(本体)
- rclshark-smi(表示ツール)
GitHub上でもスター29頂いています🌟
リポジトリはこちらから↓
技育展への参加を決めたきっかけ
知ったのは前年度(2020)の無駄開発部門のチャンピオンであり今年度もチャンピオンになったにゃにゃん)こと山名琢翔氏がTwitterでそのことについてつぶやいていたことです。
その当時は「ふーん」程度にしか思っていませんでしたが、就活を見据えた実績作りに何か参加できるものはないのかと思った時に参加することを決めました。
ちなみに、彼とはTwitterでクソリプを送り合う程度の仲です。(大体の先手は私です)
以前勝手に彼のオセロAIについて記事を作成しているのでぜひ見てみてください。かなりネタに振った記事です。(ちなみに作者本人も私の記事を引用しています。)
rclsharkの完成度(開催後)
技育展の登壇作品の大半はWebアプリケーションやスマホアプリとしてGUIを整っているので、正直なところ他の作品に負けて地味でした。そこで、インターンシップ期間中に取得したjavascriptやHTMLでGUIを強化することにしました。
技育展では、発表の他に仕上げ開発期間2週間の間にサポート企業からの面談(フィードバック)を受けることができます。面談ではブラウザ画面についての相談をしました。
その結果次のようなGUI画面になりました。デモページはこちらから。
次のようなシステムになっています。ROSと切り離すためにCSVファイルを挟んでPythonによるWebサーバに渡してデータを更新しています。
技育展スライドは次のリンクから見れます。
新しいリポジトリは次の通りです。
しかしどんなに作りこんでも地味だった件
正直rclshark視点でいえば残念なイベントでした。
まず対象者が違った。思ったよりもハードウェア製作者が少なかったこともありあまり重要性の面でアピールできなかったと感じました。そしてソフトウェア的にもハードウェア的にも地味だった…
rclshark的にはハードウェアもソフトウェアも地味な方が絶対にいいのですが、注力していたものとイベント参加者の分野が噛み合わなかったなーと思いました。
自分の演出や作り込みの甘さもあってか、残念ながら大してアピールすることできず…(GitHubの星数的にも残念…)
来年はどうするか
来年も自分が作りたいと思ったものを作るだけですが、技育展向けに作るならもっとインパクトのあるものを作りたいと思います。
さすがに提出する方向を間違っていたなと
ただ、既に作りたいものは2・3つはあるのでいろいろ作っていろいろなところにアウトプットしていきたいと思います。
来年はどの分野になるのやら… 無駄開発かな スミマセン,ナンデモアリマセン
まだ参加するか悩んでるきみへ
この記事を見ている人はおそらく技育展に参加した人だとは思いますが、来年参加する人のために何か書いておけとのことだったので書いておきます。
知らなかったならまだしも知っていて参加しないことはテスト白紙で提出するのも同然ですね。
数学や英語のテストは100点満点で測ることが出来ますが、アウトプットの価値は100点満点では測りませんよね。
そう、アウトプットの数だけ点数が青天井に上がっていきます。どんなに下手な記事でも間違っていたとしても分かる範囲で真面目に誠実にコツコツと取り組んでいきましょう。
例えば、私の記事の左側を見てみてください。なんか結構記事書いている学生に見えるでしょ?
月に5記事ほどコツコツと積み上げていって実現したことです。1年前は100記事書くなんて無理だと思っていましたが既にそうなっちゃっています。常にアウトプットを意識して行動していきましょう。
質がいいアウトプットを出している人の下に膨大な失敗のアウトプットがあります。
しかし、正直同じ年齢(あるいはそれ以下)でめっちゃつよつよがいっぱいいるのびっくりだったなぁ…
その他リンク
他の参加者の技育展記事を掲載します。ぜひご覧ください!
掲載してほしい記事があればTwitter @Ray255Arにリンクを教えてください。随時更新していきます。