えいあーるれいの技術日記

ROS2やM5 Stack、Ubuntuについて書いています

久々の締切駆動開発(Gaming P:C)

「締切駆動」開発

その名の通り、締切による焦りを使って大きく進捗を進める(愚かなる)開発手法です。

これまでちまちまと作っていたけど、どこに提出するか決まっていなかった作品について締切駆動開発を通して作品提出まで持っていきました。


作っていた作品

Gaming P:C という植物鑑賞用ケースを作成しました。

ゲーミングPCの筐体内に植物を飾り、栽培監視ツールを置いたものです。


作品概要はProtoPediaに載せています。

protopedia.net


きっかけ

植物を観察していたとき、なんか動くなぁと感じたのがきっかけです。

もう少し観察したいと思い、8月頃に近隣のホームセンターでいくつか植物を買ってきて観察すると本当に動いていました。

https://s3.ap-northeast-1.wasabisys.com/download-raw/media/blog/plant_timelapse_32x.gif

植物素人すぎて水分量によって動くことを知らなかったわけですが、こういう身近なものをもっと観察したいなぁと思った次第です。


今年も飛躍的にAIが進化したり、自動化の流れが見られたりと毎週目まぐるしい技術的な新着情報が見られました。

目まぐるしく変化する外の情報についていくのも重要ですが、身近なゆっくりとした変化に気づくのも大切で、今の自分に足りていない部分でもあるのかなと思っています。


しかしながら植物を育てるのは慣れていない&忘れてしまうので、監視機能をつけてアラートしてもらおうと思いました。

何かいいものがないかなと探していたところ、パーツを売却し尽くした後のPCケースが部屋に落ちていたので、それを使用。

ついでにLEDも点けたいなーということで基板も追加して、小さな植物工場風にしました。

この時点で8月22日でした。


そこから2ヶ月、特に進捗はありませんでした(!?)

その間、他の技術情報を追ったり色々なものが送られてきたりと目まぐるしく進む日常に沈んでいったためです…(さっきまでの主張はどうした🙃)


ヒーローズ・リーグ に滑り込み応募

2ヶ月経った11/9、TLを見ていたところ「ヒーローズ・リーグ 2025」についての投稿を目にします。

そういえばこういうのに出せばよかったな〜と思ってサイトを確認したところ、提出期限が11/10(翌日)!!!

protopedia.net

とにかく「作る」ことをテーマとしたコンテストであることから、趣旨を調整すればいい感じの作品になるぞ!ということで超特急でコンセプト含めて実装を再開しました🚀

1日目(投稿を見た日)は、中途半端にしていたハードウェアと組込み側のソフトウェアを調整し、2日目はUIの作成と提出用動画およびページの整備を行いました。


ページの作成は数年ブログを書いていたこともあり手慣れたものでしたが、動画は8年くらい前にAviUtilで簡単な紹介動画を作って以来でほとんど素人(しかもまともに動くWindowsPCを持っていない)。

そのため、Mac標準のIMovieで「ここ融通きかないな〜」と愚痴りながら動画編集して投稿しました。


プレゼン

作品ページ提出時に「動画審査」と「プレゼン審査」の2つが選べるようで、プレゼン審査の方は提出日から1週間以内に開催されるオンラインイベントでプレゼンを行うことができます。

「動画審査」を選べば、この作品ページの提出だけでこの締切駆動開発から解放されるわけですが、何を思ったのか「プレゼン審査」で応募しました。


プレゼン審査では、デモ付きで作品についての説明をしなければなりません。

静態展示が基本のこの作品とプレゼンは相性最悪!なんとかデモができるように作品の作り込みを再開しました。

作品・資料はプレゼン当日まで調整になったので、学会直前の1週間を思いださせられました…😇


作品発表では、4分間の持ち時間が与えられ、正直なところ自分では持て余すだろうと思っていました。

しかし、発表時間は見事にオーバー(しかも参加者の中で唯一!)

練習不足が露呈した結果となりました…


イカー界隈は互いの作品をリスペクトできる温かい方々ばかりで、反応は上々。

作品をまたブラッシュアップできると良いなぁとモチベーションも回復しました。


プロジェクションマッピングのようにすれば良いのでは」というコメントは参考になり、次回のアップデートでは入れたいと考えています。


締切駆動開発を振り返って

このようなタイプのコンテストは技育展(学生向けの技術ピッチ)以来で、仕事終わりに締切に追われながらの開発はとても大変でしたが、結果として作品が大きくアップデートできたのはとてもよかったと思います。

こういったコンテスト・イベントは定期的にウォッチしていきたいと思います。しかし、皆さんはどこで情報収集されているのでしょうか…?


作品の今後

この作品自体は、メイカーフェアとかで出展できれば良いなぁという動機で始めたものです。

今回の作品提出を皮切りに定期的にアップデートしていき、来年のメイカーフェアで展示物として完成させられるようにしたいと思います。

あと、単純に機能として使えるクオリティのものにできると実用面含めて面白い作品になるポテンシャルはあると感じているので、温度管理とか水やりとかできるといいなと考えています。


そのうちサイトも作ります🫡

リポジトリはこちら↓

github.com

Nano Bananaで生成。最近のAIのトレース力は高いですね。