TwitterのTLを眺めていたら、なかなか面白そうなGUIツールを作成している人がいました。
feetechのシリアルサーボの動作確認とかID書き換えする時にマイコンでコード書くのはめんどくさいし秋月のSTS3215とかのページにあるデバッグ用ソフトのためにWindowsに切り替えるのもだるいので昨日の夜からUbuntuで本家デバッグソフトのコピー作ってた pic.twitter.com/V28Ol1FsHu
— こたっく (@Kotakku_07) 2023年8月15日
手持ちのUbuntu PCとサーボで動いたので、これをdpkgにしました。
FeeTechサーボのGUIツールとは?
FeeTechサーボは中国・深圳のFeetech RC Model Co.,Ltdが開発・販売しているシリアルサーボモータシリーズの一つです。
Feetech社からはWindows対応のソフトウェアが提供されています(URL)。
GUIツールでは、サーボモータの動作確認やID・ボーレートなどの各種設定ができます。
しかしながら、Windowsを使っていないユーザが多いTLの皆さんや私からするとWindows“のみ”対応は非常に使い勝手が悪いので、このツールが今のLinuxOSで動くのはいいですね。
aptでインストールできるようにする
READMEにビルド方法がなく、そこそこ手こずってしまいました…
ちょっとビルドが面倒だったので、Dockerfileにして動かしたいと思っていたのですが、GUI表示やポート関連が面倒で挫折しちゃいました。
でも簡単に動かすのを諦めたくなかったので、簡単にインストールできるdpkgにすることにしました。
↓幸い、自分にはdpkgを作るノウハウが蓄積していたのでサクッと作れました。
↓こちらがとりあえず投げたPRです。amd64(x86_64)・arm64両方に対応しています。
arm版やUbuntu20などでは動作確認が取れていないので、動作した・しなかったの報告があるとありがたいです。
インストール方法
このページからバイナリをダウンロードします。
本家の方からReleaseでdpkgを配布された場合はそちらを使用してください。
ダウンロードしたファイルを dpkg -i
か apt install
でインストールします。
aptでは .deb
拡張子のファイルパスを直接指定してインストールできます。
sudo apt install ./<ファイル名>
使用方法
事前に、シリアルポートに対する読み書き権限を与えておいてください。(あるいはログインユーザを dialout
グループに追加します)
FT_SCServo_Debug_Qt
コマンドを実行すると、GUIが現れます。
正しい接続先とボーレートを揃えると、接続されているサーボモータが列挙されるので設定を行ってください。
GUIなので、簡単に設定できると思います。
現時点では機能は限定的ですが、これからまだまだ機能が追加されるそうです。楽しみですね。