えいあーるれいの技術日記

ROS2やM5 Stack、Ubuntuについて書いています

FeeTechサーボのGUIツールをUbuntuで使う。(dpkg)

TwitterのTLを眺めていたら、なかなか面白そうなGUIツールを作成している人がいました。

手持ちのUbuntu PCとサーボで動いたので、これをdpkgにしました。

FeeTechサーボのGUIツールとは?

FeeTechサーボは中国・深圳のFeetech RC Model Co.,Ltdが開発・販売しているシリアルサーボモータシリーズの一つです。

Feetech社からはWindows対応のソフトウェアが提供されています(URL)。

GUIツールでは、サーボモータの動作確認やID・ボーレートなどの各種設定ができます。


しかしながら、Windowsを使っていないユーザが多いTLの皆さんや私からするとWindows“のみ”対応は非常に使い勝手が悪いので、このツールが今のLinuxOSで動くのはいいですね。


aptでインストールできるようにする

READMEにビルド方法がなく、そこそこ手こずってしまいました…

ちょっとビルドが面倒だったので、Dockerfileにして動かしたいと思っていたのですが、GUI表示やポート関連が面倒で挫折しちゃいました。

でも簡単に動かすのを諦めたくなかったので、簡単にインストールできるdpkgにすることにしました。

↓幸い、自分にはdpkgを作るノウハウが蓄積していたのでサクッと作れました。

github.com


↓こちらがとりあえず投げたPRです。amd64x86_64)・arm64両方に対応しています。

arm版やUbuntu20などでは動作確認が取れていないので、動作した・しなかったの報告があるとありがたいです。

github.com


インストール方法

このページからバイナリをダウンロードします。

本家の方からReleaseでdpkgを配布された場合はそちらを使用してください。


ダウンロードしたファイルを dpkg -iapt install でインストールします。

aptでは .deb 拡張子のファイルパスを直接指定してインストールできます。

sudo apt install ./<ファイル名>


使用方法

事前に、シリアルポートに対する読み書き権限を与えておいてください。(あるいはログインユーザを dialout グループに追加します)

FT_SCServo_Debug_Qt

コマンドを実行すると、GUIが現れます。

正しい接続先とボーレートを揃えると、接続されているサーボモータが列挙されるので設定を行ってください。

GUIなので、簡単に設定できると思います。

現時点では機能は限定的ですが、これからまだまだ機能が追加されるそうです。楽しみですね。