えいあーるれいの技術日記

ROS2やM5 Stack、Ubuntuについて書いています

飛行機の機材故障による欠航率は0.1%以下

8月の中旬に東京に滞在するために飛行機に乗りました。

九州から東京に行くためには飛行機で行く方が最も早く、保安検査場を通る時間や空港から主要駅への移動時間を考慮しても他の交通手段よりも早いです。

ただ、音・気圧・振動は他のどの移動手段と比べても最悪なので、個人的にはとても疲れます…(できることなら新幹線で移動したい)

つい一ヶ月前に購入したBluetoothイヤホンにはノイズキャンセリング機能がついているので、だいぶマシにはなりました。購入しておいてよかった。

飛行機ではBluetoothWi-Fiは常時使用可能らしいです。(機内モードONが前提となります)


滑走路の途中で?

ご存知の通り、飛行機は揚力を得るために加速を行うための滑走路が必要です。

そのため、実際に出発時刻になっても飛行機が即座に離陸するわけではなく、指定された滑走路に移動する時間(およそ10分〜20分)が発生します。

安全のための機内説明もその間に行われます。


この日は、いつも通り搭乗手続きを済ませていざ出発…だったはずなのですが、

発進しておよそ10分後、滑走路への移動の途中で突然飛行機が止まりました。

その5分後、機内放送で、機長が少しおどおどしたような申し訳ないような声で

「ブレーキ系統の警告が点灯したため、一度引き返して検査を行います。しばらくお待ちください。」

といったアナウンスを行いました。

(何のブレーキのことかは正直あまり覚えていませんが)ブレーキ関連の異常が滑走路の移動途中に通知されたそうです。

空港にいる整備士に診てもらうために15分かけて搭乗口付近に戻りました。


15分後、30分後に1回ずつ「もう少しお待ちください」と機長の方からアナウンスがありました。

(あまり声の調子が変わっていませんでした。元からそうだったのでしょう)


さらに15分後(引き返しから45分後)、以下のような趣旨のアナウンスが、

  • 原因を確認したところ、この空港では対応できないとこのこと
  • この便を欠航として別の便への振替の案内を行う


1時間近く座っていた身からするとなかなか辛いアナウンスでした…

到着後のスケジュールもなんとなく考えていたのにまた飛行機の取り直しです。

欠航時は特急料金の払い戻しシステムはありませんが、次の便に無料で振り替えることができます。

次の便を取り、東京に無事着くことができました。(次の便は、振替のせいか座席がワンランクアップしていました)


機材故障による欠航はレア

飛行機の遅延率・欠航率は国土交通省が4半期ごとに公開しています。

欠航・遅延は季節・空港環境に左右されるため、同じ時期の割合を比較してみました。


令和2年7〜9月

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001384714.pdf

令和3年7〜9月

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001461399.pdf


グラフを眺めると、いずれの航空会社も概ね2%以下の欠航率で、50回に1回くらいは欠航に当たるそうです。遅延率は3%くらいです。

しかし、その欠航の多くが天候によるものです。

JALANAであれば、令和3年夏の欠航内訳は以下の通りです。

JAL ANA
天候 1.77 1.59
機材故障 0.07 0.05
機材繰り 0.25 0.09
その他 0.07 0.16

機材繰りとは、前便の欠航が原因となって欠航する場合のことを指す

なんと、機材故障による欠航は0.1%に満たないらしい。

なんて運が良いんだ(悪い)😇


安全運航に感謝!

離陸する前に警告を示すシステムや警告を元に適切な処置を行うスタッフはさすがプロだなぁと思いました。

完全に自動で安全であればそれに越したことはないですが、便利な機材を扱う場合であっても、理解して判断・操作できる知識と心構えが必要だと感じさせられる良い機会でした。