えいあーるれいの技術日記

ROS2やM5 Stack、Ubuntuについて書いています

RTX3060Tiを購入しました。(2080Tiエピソード付き)

GPUを購入した記事を出してからほぼ2年後、新しいGPUを購入しました。

前の記事↓

ar-ray.hatenablog.com


2080Tiとの出会い、中古ガチャ(大)当たり

2年前、私はRTX2080Tiを購入しました。この頃は、RTX3000番台が近いと自作PC界隈がざわついていた頃でした。

この時は1万7000円程度で購入したGTX1650を使っていたのですが、研究などで使用する関係上どうしてもVRAMなどが足りず、困っていた時期でもありました。

研究室のコンピュータはみんな2世代も前のもので、正直学習はできるけど微妙…といった感じでした。


この頃はそれほど使えるお金もなかったので、格安のパーツがないかとフリマを見る機会が多かったのですが、その時9万円で出品されていた2080Tiが目に止まったのです。

RTX2080Tiは2018年に登場したゲーミング向けGPUの最高クラスでした。他の下位クラスは8GBのVRAMである一方で11GB VRAMを搭載しているのも特徴です。

そこらへんの性能のGPUについては9万前後のものは結構あったのですが、その中でも冷却性能の高く見た目もいい感じのROGのGPUで、当時同じ製品を新品で購入するなら18万は超えていたと思うのでかなり魅力的に感じたわけです。


中古品は自分が思っていたよりも悪いこともあるので、正直なところ運要素強めです。

しかし、手が出ないものが手に届きそうな感じがして、所持金ほぼ全額使って背伸びして購入することにしました。

GPUの状態は、ちょっとLED点灯に難あり程度で普通に動作してくれて売却する直前までしっかりと動作してくれたので当たりだったでしょう。

(しかも、この半年後くらいは在宅の流れやマイニングブームによって世界的にGPUが非常に手に入りづらい状況になり、GPUの相場も1.2倍程度上がりました。結果的に絶妙なタイミングでGPUを購入したことになりました。)


このGPU機械学習の学習環境が整えられたのはもちろんのこと、GPUが必要な開発において十分すぎる性能を与えました。

GPUが大いに役立った?記事

ar-ray.hatenablog.com

ar-ray.hatenablog.com

GPUが全てではないですが、現在の活動を支えた重要なパーツの一つと言えるでしょう。


売却。さすがに2世代前は…

このパーツは9月中旬に売却を行いました。

理由は、3つあります。

  1. 4年前のGPUだから
  2. RTX2080Tiが大きくて重すぎる
  3. 修復用GPUを持っておきたい


1は、中古を使っているがゆえに起こる不安です。5年、状態が良ければもっと使えるそうですが、GPUを酷使するとなると過去の使われ方を知らないがゆえにいつ壊れてもおかしくないという不安に駆られます。(意外にも中古品のデメリットをここで感じました。)

2は、自分が来年東京に行くからです。箱も大きいし重いので、3連ファンなので壊れて自分で処分する羽目になる前に売っておきたいと思いました。

3は、来年東京に行った後にデスクトップPCを2・3台組むので、その時にGPU交換時の繋ぎ止めに使えます。


結果、梱包・手数料などを差し引いて3万5千円で売れました。傷や年数を考慮するなら売却相場よりも少し高いくらいで売れました。


RTX3060Tiを選びました。

3070にするか、3050や1650などにするか非常に悩みましたが、いいとこ取りができる3060Tiを購入することしました。

3060Tiは大体6万5千円で購入でき、セールを狙えば5.5万も狙えるコスパの良いミドルレンジGPUです。


3060Tiは8GB RAMが搭載されたミドルレンジGPUですが、前世代のハイエンドGPURTX2080Superとほぼ同じ性能を出すことができると実測上言われています。VRAM、速度ともに2080Tiを持っているならダウングレードになります。

一方で、2080Tiを購入した当初の目的である「機械学習の環境」が現在必要ないことや購入から2年経過してVRや配信・重量級ゲームのプレイをしていないことを考慮すると、2080Tiと同等の性能はいらないことも薄々気付いていました。

正直なところGazebo/Unityシミュレーションとそこそこの物体検出ランタイムが動けばそれでいいとすら思っています。


そのため、「繋ぎ止め」を行うGPUに3060Tiを選定しました。3070はリリース日が1年違うことと消費電力で除外し、3060は12GB VRAMを搭載している分のコスパ悪化を考慮して除外しました。


RTX3060Ti届いた!

RTX3060Tiが届きました。

台風接近中に届けにきた配達の方、お疲れ様です…

早速組み立てました。

かなり小さい。これがRTX…?

200Wなので電源は8pinが一つだけです。


今回購入したものは、Mini ITXケースにも入るGPUなので、結構廉価版みたいな作りになっています。

ファンコントロールは効くものの、LEDの変更が効かなかったりします。仕方ない。(Win11使わないのであまり関係ないけど)


RTXかどうか怪しくなってきたので、とりあえずMinecraftをRTXしてみることに。

Minecraftのインストールを久しぶりにしたのですが、統合版しか買っていないのにJavaEditionも使えるようになっててびっくり。

www.minecraft.net

FHDならRTXしてくれました。ちゃんと60fpsは出そうです。

またマイクラやりたいなー。時間が無限にあれば…


darknet_rosもこの機会に実行してみました。

ちなみに、cudnn8が付いたDockerfileが新しく登場しているので、ちょっとDockerfileをいじりつつ実行してみることに。

↓リリースはこちらから

github.com


体感RTX2080Tiの80%くらいの性能でした。処理が軽ければ軽いほど性能差は出ないので、軽ければ問題ないくらいでした。


まとめ

GPUを新しく買った。 ハイエンドGPUを中古で購入して2年使ってまた中古で流したというお話でした。

売却額を考慮すると月2000円でRTX2080Ti使い放題プラン(※電気代別)を契約していたのとほとんど同じですね。(お得⁉︎)

機械学習周りは多くのネタのルーツになっているので、本当にいい買い物だと思います。