えいあーるれいの技術日記

ROS2やM5 Stack、Ubuntuについて書いています

「いまさら」だけどRTX2080Tiを買った話

 9月17日に発売された「RTX3080」。RTX2080TiをDLSS付きのRTオン環境において圧倒する性能と10万で買えてしまう異次元コスパで注目を浴びましたね。しばらくは品薄・値上がりが続きそうですね。しかし、その傍らで私はRTX2080Tiを(中古で)買ってしまいました!

 ちなみに私はその時点ですでにRTX3080については知っています。バカとしか言いようのないお買い物をしたわけですが、いくつかの理由があります。その当時の考えということでメモしておきます。

※性能などについては自分で調べて理解している範囲でしか書いていないので、間違っていることを書いているかもしれません。ぜひ、プロのレビューを参考にしてください。

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RTX3080(Nvidia.comより)

RTX3080 VS 「中古」RTX2080Ti

 RTX2080Tiの中古(ROG Strix GeForce® RTX 2080Ti)を買いました。PayPayフリマで9万円で購入しました。

 目的は機械学習ディープラーニングとか)の学習を早く終わらせることです。以前持っていたGTX1650(無印)ではYOLO v3のトレーニングが10000回終わるためには6時間程度かかります。まぁ、学習できないわけではないんですけどねw 学生のうちは安いもので頑張ればいいとか、1年経てばもっといいものが出るとか(特に親に)言われますが、研究で様々な機械学習手法を検討しなければならないので、そんな呑気な事言ってられないわけです。研究室のPCを使うのもいいかもしれません。それだけの設備があればよかったのですが…。

RTX2080Tiを9万円で買ったとして、RTX3080は10万(高級ファンがついているもので比較すれば12万)くらいなので競合できてる(?)となるわけです。ここで2080Ti(9万)と3080を個人的視点で比べました。

  • 電力:RTX2080Tiは250W、3080は320W→RTX2080Tiが有利
  • CUDA:RTX2080Tiは4352個、3080は8704個→RTX3080が有利
  • 3DMark:RTX2080Tiは34300、3080は40900→RTX3080が有利→参考サイト
  • GPUメモリ:RTX2080Tiは11GB(GDDR6)、3080は10GB(GDDR6X)→どちらともいえない
  • 価格:RTX2080Ti(中古)のほうが2~3万円安い。新品では逆転して4万円高
  • 満足感:3080のほうがいい
  • PCIE:マザボがB450iであるため関係ない
  • 所持しているRyzen7 2700xとの相性→RTX2080Tiではボトルネックはほぼ無し。3080は不明
  • 重量・大きさ:あまり変わらない
  • 熱:未知数(ただし、ミドルタワーケースに入れる)
  • 入手性:RTX2080Tiはまずまず。RTX3080は入手困難(発売当初)。

特に決め手となったのが電源と入手性です。

 まず電源についてです。現在使っている電源は650W GOLD電源です。RTX2080Tiは最大250Wを消費します。

 Ryzen7 2700xが105W消費するとして、ドスパラの電源電卓で当てはめると使用量は390W(ほんとかいな?)で、推奨は780Wだそう。これが仮に3080だと使用量は460Wで推奨は920Wくらいだということになります。(※どちらも推奨に達していない…!)

 650W容量に対してRTX2080Tiの場合の消費電力は60%でRTX3080の場合は70%となるため、電源的はRTX2080Tiのほうに軍配が上がります。

 ※追記:電源を買い替えました。

ar-ray.hatenablog.com

 RTX2080 superという選択肢もあるのでは?と思われる方もいると思いますが、これを格下げすると、RTX3080との性能格差が悲惨なことになり、買い替えを早期検討するかもしれません。

 あと、8GBしかビデオメモリがないため却下です。GTX1650はそのメモリが4GBしかなかったゆえに機械学習でクラッシュすることがありました。GPUメモリ容量は地味に重要項目です。

 入手性については言わなくてもわかるでしょう。発売日からネットでは即売り切れになりました。

 店頭販売でも各所で抽選があり、しばらくは入手が難しいでしょう。製品の入手のために毎日ネットにアクセスして探すのもいいかもしれませんが…

届きました!

 5日後に届きました。早速取り付けて動かしてみました。前のグラボは相当小さかったですが、これはデカイ!!2スロットを超える厚みのヒートシンクがとてもカッコイイ!

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届いたRTX2080Ti

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GTX1650との比較

ちゃんとASUSのROGロゴも光っていていいアクセントになっていますね。

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取り付け後

実際にYOLO v3のトレーニングをしてみました。これが感動モノです。90秒で100回トレーニングをしていました。6時間が2.5時間に短縮されたわけです。時間に対する費用はいいといえませんが、時間が短縮するだけで価値があります。肝心のビデオメモリは使っていませんが、GTX1650の時の設定をそのまま使っているので、また設定をいじります。

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NVIDIA-SMIの画面(RTX2080Ti)

熱についてはケースをはめても70℃付近で安定するので、やっぱりビデオカードはよく冷える製品を使うべきなんだなぁと感じました。

現在のPCの構成とこれから

 今回のアップデートでビデオカードが大幅アップデートしました。

 RTX4000番台が出るまで、というよりは社会人になってしっかりと稼げるようになってから次のビデオカードを買おうと思います。

現在の構成(OS無し総額15万円)

  • CPU:Ryzen7 2700x @3.7GHz
  • メモリ:HyperX 16GB(8GBx2)
  • GPU:RTX2080Ti11GBOC(ASUS ROG)
  • 電源:650W GOLD電源
  • SSDSATA SSD(OSによって使い分け)
  • ケース:Kurogarasu(強化ガラスミドルタワー)
  • ケースファンx6

圧倒的にメモリが足りない…そして、CPUもシングルスレッド性能が欲しいので買い換えたいところです(しかし金以下略)。

そんなにメモリやCPUを高性能化して意味あるのかって?Docker使っている以上サーバー並みの性能がほしいんじゃぁ!!

というわけでGPUに関する私の独り言はしばらくなさそうです。つまらない文章を読んでくれてありがとうございます。