Raspberry Pi 5の憶測記事まとめ - えいあーるれいの技術日記の続きです。
1年くらい前にこのネタを書きましたが、結構読まれていたようです。(そもそもRaspi5の情報が公式から出ていなかったので検索上位に上がっていたようです)
そして、9/28にRaspberryPi5の情報が解禁されたようで、かなりの話題になっているようです。
ちなみに当の本人はPCIe2.0コネクタに注目しています‥!
ラズパイ5、かなりやばい
— Ar-Ray (@Ray255Ar) 2023年9月28日
何がやばいかってPCIeが生えてるのがやばい🌱🍓😇
ユーザ向け量産モデルにPCIeが生えるということは、これを見据えたHATが次々と開発されるため、接続したデバイスがこれまで以上に高速通信できるようになります。
次回リリースされるDebianディストリビューションbookwormベースのRaspbianも楽しみですね!📖🐛
ここでは、憶測記事の答え合わせをしましょう。
憶測記事では何が書かれていた?
かなり曖昧に予測する記事があれば詳しく踏み込んでいるものもありました。
- Quad-core Cortex-A76 (ARM v8.2) 64-bit SoC @ 2GHz
- 4GB, 8GB or 16GB LPDDR5 SDRAM
- 2.4 GHz and 5.0 GHz IEEE 802.11ac wireless, Bluetooth 5.2
- 2 × traditional HDMI ports 4K 60Hz
- Micro-SD card slot for loading OS and data
- 5V DC via USB-C connector
- 5V DC via GPIO header
- eMMCメモリ:容量SDカードの代替となるかもしれない。
- SATAポート:NASサーバなどの構築に使えるかも知れない。
- m.2などの機能
RaspberryPi5のスペックと答え合わせ
以下がRaspberryPi5のURLです。
スペックを当たり外れとともに示します。
項目 | RPI5スペック | 予想との比較 |
---|---|---|
CPU | 2.4GHz,4コア,Cortex-A76 CPU | ◯ (クロックは予想より高め) |
GPU | VideoCore VII | - |
RAM | LPDDR4X-4267 (4GB or 8GB) | × (16GBは現れず・LPDDR5でもない) |
Wi-Fi | Dual-band 802.11ac Wi-Fi® | ◯ (据え置き) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0/BLE | × (据え置き) |
電源 | USB-PD 5V/5A (MAX) | ◯ (ただし予想よりも大幅に増加) |
SATA | なし | × |
m.2 | なし | △ (HATがあれば拡張可能) |
eMMCメモリ | なし | × |
ビデオ出力 | HDMI 4k 60Hz 2ポート | ◯ |
USB 3.0 (5Gbps) | x2 | - (帯域の向上) |
USB 2.0 | x2 | - |
PCIe 2.0 | x1 | - (個人的にこれは良い) |
RTC | x1 | - (これもかなり良いが外部電源が必須) |
Power button | x1 | - (シャットダウン・再起動に便利) |
microSD card slot | x1 | - (OS用・読み書き速度が大幅に向上) |
Ethernet | x1 | - (PoE+ サポートが追加) |
4-lane MIPI カメラ/ディスプレイコネクタ | x2 | - (柔軟に組み合わせ可能) |
GPIO | 40ピンBタイプx1 | - |
基本スペックについては意外と当たっているものが多かったものの、インタフェースは大きく変化しており、細かく予想するのは難しかったですね。
カメラ・ディスプレイコネクタを柔軟に割り当てられるのはすごいですね。
また、PCIeコネクタが生えるようになったので、AIチップのための接続に使用できますね。(NVIDIA GPUとか)
CPUスペックであるA76の2.4GHz・4コアは、JetsonXavier NX(A76・1.9GHz・6コア)に負けないCPUの処理速度を実現しそうですね。
価格も$60(2023年では9000円いかないくらい)となっており、コスパは高そうです(?)
買う?
私はとりあえず買おうとは思います。
I/Oがとにかく高速になっているし、Ubuntu22もサクサクと動くでしょう。
一方で、ここまで早くなって消費電力が高くなるとJetsonOrinNanoやceleronなどのローエンドx86が競合となるので、PCIe経由でAIアクセラレータやSSDとの組み合わせによっては見劣りするかもしれませんね。
RaspberryPi4でかなり仕上がったスペックとなっているため、TLでは微妙な反応がみられますね。
しかし、途中から評価が一気に上がるのがラズパイですので、とりあえず触って使い倒しておいて損はなさそうです。
早く認証が通って販売されるといいですね。